年平均利回り計算

資産運用

年平均利回りとは、投資によって得られる利益を表す指標の1つです。具体的には、投資期間全体にわたる利益を年単位で平均化した値を指します。年平均利回りは、投資家が資産運用の成果を比較・評価する際に重要な基準となります。

投資先や運用方法によって年平均利回りは異なります。例えば、株式投資や投資信託、債券投資など、さまざまな金融商品が存在し、それぞれのリスクとリターンのバランスが異なります。一般的に、リスクが高い投資ほど、高い年平均利回りが期待できますが、同時に損失のリスクも高まります。

年平均利回りを評価する際は、単に高い利回りだけを追求するのではなく、自分のリスク許容度や投資目的、期間に合わせて適切な投資先を選ぶことが重要です。また、投資先の過去の実績を参考にすることも有益ですが、過去の利回りが将来の利回りを保証するわけではないため注意が必要です。

計算式

年平均利回り(%)=(満期時の利息合計 / 元本)/ 預入年数 x 100

この計算式では単利で計算したときの年平均利回りとなりますが、複利で年平均利回りを計算する場合は次の例のように計算します。

計算例

ある投資信託に5年間、100万円を投資した場合、各年の終わりにおける投資信託の価値が以下のように変動したとします。

  • 1年目: 1,080,000円
  • 2年目: 1,170,000円
  • 3年目: 1,050,000円
  • 4年目: 1,300,000円
  • 5年目: 1,400,000円

この場合、年平均利回りを計算するために、以下のステップに従います。

  1. 各年の利回りを計算します。
  • 1年目の利回り: (1,080,000 – 1,000,000) / 1,000,000 = 0.08(8%)
  • 2年目の利回り: (1,170,000 – 1,080,000) / 1,080,000 = 0.0833(8.33%)
  • 3年目の利回り: (1,050,000 – 1,170,000) / 1,170,000 = -0.1026(-10.26%)
  • 4年目の利回り: (1,300,000 – 1,050,000) / 1,050,000 = 0.2381(23.81%)
  • 5年目の利回り: (1,400,000 – 1,300,000) / 1,300,000 = 0.0769(7.69%)
  1. 各年の利回りに1を加えて、累積したリターンを計算します。

累積リターン = (1 + 0.08) × (1 + 0.0833) × (1 – 0.1026) × (1 + 0.2381) × (1 + 0.0769) = 1.400

  1. 累積リターンから、年平均利回りを求めます。これには、累積リターンを投資期間の根で累乗し、その結果から1を引くことで求められます。

年平均利回り = (1.400 ^ (1/5)) – 1 ≈ 0.0697(6.97%)

この例では、5年間の年平均利回りは約6.97%です。

年平均利回り計算

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